企業の採用方法が変わってきています
採用活動といえば、基本的には学生側からのエントリーをきっかけに、セミナーや会社説明会への参加→選考面接・選考試験→役員面接→内々定というのが一般的です。他には、通年採用やアルバイト・パートからの正式採用などがありますが、新卒採用に限ればほとんどが学生からのエントリーです。
これが最近では、企業側からのアプローチをきっかけに始まる方法が少しづつですが、広まりつつあります。その代表的な方法は2つ、一つは「逆求人就活」、もう一つは「リファラル採用」といわれるものです。
「逆求人就活」とは、学生が企業を探すのではなく、企業が関心のある学生を探してアプローチするものです。予め学生が自分のアピール情報をサイトに登録し、企業がそれを検索します。私が知る企業でも、この手法で実際に採用に結びついたところがあります。サイトの運営主体は、一般企業によるものや、大学が自大学の就活生を対象に運営しているものもあります。
もう一つの「リファラル採用」とは、社員の紹介をきっかけに学生にアプローチするものです。リクルーター制度に似ていますが、大きな違いはあくまでも紹介であり、社員から人事担当者へ、学生の評価や印象といった選考に関する情報提供は行わないことです。つい最近の新聞にも掲載されていましたが、この「リファラル採用」は、大手企業の3割が導入しているとのことです。
大手企業でさえ、こういった複数のチャンネルを使って採用しているのですが、実際、いろいろな企業で「人がいない、採用できない」という話しを聞きます。中小企業ではなおさらです。ただ、私が思うには新人の採用も大事ですが、今いる人材をより有効に活用する、スキルアップする、仕事のやり方を変え無駄を省く、など他にも人手不足を解消できる方法があります。ちょっと見方を変えてみてはどうでしょうか。
2018年03月12日 11:36