早ければ、今週土曜日には開花宣言?🌸
今年は各地で大雪に見舞われ、東京でも1月に最低気温が8日連続氷点下と非常に厳しい冬でした。ここでふと疑問が涌きませんか?「こんなに寒かったら、桜のつぼみの育ちが遅くなって、その分、咲くのも遅くなるのでは・・・」
実は逆、これだけ寒かったから咲くのが早くなっているのです。桜は翌年の春の花の準備を前年の夏の間に行います。つまり昨年の夏、あの猛暑だった夏に仕込みをしていたのです。そして秋になり、葉を落とすといったん「休眠状態」になって、じっとある時期が来るのを待ちます。それが、冬の寒さ。寒さが来ることで、桜は休眠状態から目覚め、本格的に開花の準備を始めます。寒さが厳しいほど、準備が進みます。これを「休眠打破」といいます。似たような名前の眠気防止のドリンクがありますが、眠りから覚めるという意味では同じかもしれません。そして、今週のこの暖かさで、蕾は一気に開花に向けてスパートをかけているのです。
今年の寒さが、むしろ桜の開花を早める、寒ければ寒いほど春が来るのが早くなる、とも言えます。ちなみに京都の開花予想は22日、満開が31日となっています。鴨川添いの桜の蕾はまだまだ緑色の固い状態でしたが、さて予想通りとなるのでしょうか。
あまりに時期が前後すると、桜の時期を狙って旅行や観光の予定を立てている人には、自然が相手のこととはいえ、気が気ではありませんね。ただ、京都は高尾や大原、市街地では御室など時期が遅いところもありますので、予定のある人はそのあたりを選択肢に加えてもいいかもしれません。
いずれにしてももう少し、桜の開花を待つことにします。
※写真は八坂の塔(2017.4.6撮影)(京都市東山区)
2018年03月15日 08:08