京都駅八条口~京大病院を新たなバスが走ります
その名も「京大病院ライナー(hoop)」、市バスの路線が新しくできるという訳でも、京大病院が患者や関係者専用に運行するものでもありません。民間企業が新しく運用する路線です。現在、京都駅から京大病院へは京都市バスの206系統で行くことができます。料金は230円で時間は40~45分前後、途中にバス停が15か所。一方で京大病院ライナーは、料金は市バスと同じ230円ですが、時間は約25~30分、途中のバス停は2つしかありません。
このバス、誰でも乗ることができます。所要時間も短いことから途中のバス停界隈や京大病院の患者、学生さんにはメリットがありそうです。バス停のある京都駅八条口、河原町御池、四条烏丸、四条河原町では、JRや地下鉄、阪急電車にも接続できるのですが、ちょっと難があるのはバスの運行時間帯とその本数。運行時間は7時~19時台、本数は7~9時台は15分毎の4本ですが、以降は30分毎の2本、利用状況の様子見といったところなんでしょうか。
ところでこの京大ライナーを運行するのは、株式会社ケイルックという企業ですが、既に市内でよく見かける循環系のバス路線を運航しています。その名も「K’LOOP」、ネーミングが今回の「hoop」と似ていますが、「K’LOOP」は市内17の観光地を結ぶ周遊バス。1日1,000円でどのバス停から何度でも乗り降りできるというものです。おおよその観光名所はカバーする、観光には便利なバスですが、運航日は土日祝日に限定されています。
話は戻りますが、先ほどの京大病院ライナー、料金設定が市バスと同じというのには何らかの意図があるんでしょうね。回数券も5,000円分は共に25枚綴りですが、2,000円分は京大病院ライナーは10枚、市バスは1,000円分が230円×4枚+180円×1枚、これを2つ買ったとすると、230円×8枚+180円×2枚。市バスは実質2,100円で10枚ということで、京大病院ライナーの方がちょっぴりおトクになります。
公共でも民間でも、利用者にとって重要なのは「利便性」。それに見合う料金であれば払うものです。いい意味で競合して、利便性が上がればよいのですが。
※写真は長徳寺のオカメ桜(2018.3.17撮影)(京都市左京区)
2018年03月18日 11:52