安易な烏合集散は国民のためにあらず
昨年の衆議院議員選挙で話題になった、都知事が代表を務めた、かの政党が来週から「分党に向けた協議」を始めるとのこと。
できてまだ半年余り、もう分党なんですね。そもそも一時の人気にあやかって、「漁夫の利」「棚から牡丹餅」を得ようと集まった人たち。その意図があまりにも見えすぎたため国民のしっかりとした判断が下されたのにも関わらずです。そんな逆境の中でも当選した人には、「とはいえ、この人は真にこの新しい政党の為に働くだろう」という評価があったはずです。にもかかわらず、今回のこういった行動、政治家としての信念というか、矜持といいますか、一体どこに行ってしまったのでしょう。
こういった人たちが、政権与党を批判したり、官僚の仕事を云々言っても、言葉に重みが沸いてきません。言われている方も、「コロコロと考えを変え、行動をする人に言われたくない」となってしまいます。いろいろ考えていくと、本当に我々国民のことを考えて行動している人達というのは、裏方でコツコツと自分の仕事に信念をもって働いている人たちなんでしょうね。そういう人たちがまだ多いと信じていますが。
話は戻りますが、先の政党の分党の話。個人的な意見ですが、こういった場合にはやはり一度議員を辞めるべきだと思います。少なくとも一度選挙で訴えた政策や意見、所属した政党は、次の選挙までは変えるべきではないのではないでしょうか。でなければ選挙の意味がなくなってしまいます。辞めないとしても、政党には属しないぐらいにはしないと、今回のような超保身的な人気便乗型の烏合集散が繰り返されるだけです。
こんなことが繰り返されては、貴重な時間と、税金をムダに使うだけ。何より国民のためにならないと思いますが、いかがでしょうか。
※写真は知恩院三門(京都市東山区)
2018年03月31日 16:30