パンとコーヒーの消費量全国一は、意外にも「京都市」です。
今朝もいつものように、私のというより我が家の朝食はパンとコーヒー、多くの家庭でもありふれた朝食風景でしょうか。
その「パン」と「コーヒー」、いずれも京都市は全国一の消費量(2014~17年総務省統計局家計調査結果)。意外と思われるかもしれませんが、京都人はパンを愛してやまないのです。そもそも関西人がパン好きということもありますが、京都=和食というイメージとはちょっとかけ離れています。
確かに、街を歩いていてパン屋は多く目につきます。また、京都市内では普通のスーパーの売り場にあるパンの種類がパン屋と変わらないくらい多い、というのも事実です。自宅のすぐ近所にある大手スーパーのパン売り場にも所狭しと並んでいます。なぜ、京都人がパンをこれほどまでに食べるのか、時折テレビ番組などでも見かけますが、諸説ありはっきりした理由はありません。一つには観光業にかかわる人は朝は忙しいため、ゆっくり食事ができない。手短にパンとコーヒーで済ませるため、というのがありますが、これは一般のサラリーマンも同じこと。明確な理由にとは言えませんね。
もうひとつ、これは学生時代の講義で聞いた話ですが、「京都人は保守的だけど、革新的・新しいもの好き」という気質。伝統は守りつつ、新しいものも受け入れる、という面は随所に見られます。例えば当時は古都のイメージとは似ても似つかないといわれた京都駅ビルを建てたり、海のない市内に水族館を作ったり、古くは全国で初めて導入した路面電車(今はありません)や、初めて創設されたキリスト系の学校等々。こういった気質もパン好きに影響しているのかもしれません。
もっとも、パン好き、コーヒー好きにとっては、美味しいものを戴けるのならどんな理由でも構いませんが。
※写真は賀茂川・北大路橋~出雲路橋界隈(京都市左京区)
2018年04月29日 07:35