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最終的に大人が果たすべき責任はどこにあるんでしょう

もみじ(20180523)
昨日午後、遅い昼食を取りながらたまたまつけたテレビでは、危険なタックルをした日大アメフト部の学生本人の日本記者クラブでの会見が生放送されていました。

すでにネットでは本人の顔写真や経歴などが拡散しています。それだけでも例えようのない恐怖心だと思いますが、生放送される会見の場に、多くのカメラや記者の前に顔と実名を晒す、同じ年の息子を持つ親の立場として何とも複雑な思いで見ていました。

もちろん、あの事故(事件)のいわば加害者であり、どんな理由があっても肯定されるものではないのですが、これだけの行為を一学生の個人的な行動だけでしたとは考えられないというのが、会見を見ての個人的な意見です。言葉の解釈の方法に問題があったというのが、部として発表された回答のようですが、自分よりはるかに年長で大きな力を持った監督やコーチの指示、というより「命令」された言葉から、もしかしてそこにあった「真意」を汲み取ってプレーするというのは無理でしょう。もっとも、汲み取るべき真意などなかったようにも思います。

学生スポーツとは言え、勝負事。勝ち負けにこだわることも必要で、闘争心を鼓舞するために発せられた言葉の一部であったかもしれません。本人も話していましたが、行動するかどうかは本人の判断次第だったことも確かです。が、最終的にその行為に至ってしまった、そこに追い込んだ監督やコーチの責任は、選手以上に重いはずです。この点がいまだはっきりしていない、責任者が責任を明確にしていないことに疑問を感じます。言い換えれば、大人が子どもに原因と責任を一方的に押し付けているように見えます。

相手にけがをさせたことに対して謝罪をする、当たり前のことをしたまでとはいえ、テレビ画面に映る学生の様子を見て、「大学や、監督・コーチといった周りの大人は一体何をしているのだろう」という腹立たしさが沸いてきました。もし、監督やコーチが、自分たちのキャリアのために、教育という名を借りて学生にこういった行為をさせたのであれば、もう教育者ではないでしょう。

誰一人として幸せになれない今回の行為、20歳を過ぎたばかりの学生が長く深く頭を下げて謝罪する姿はもう見たくありません。


2018年05月23日 13:42
FP・社会保険労務士事務所  つくるみらい
ファイナンシャルプランナー一柳賢司

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