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本当のことが何も明らかにされずに一件落着となるのでしょうか

御所にて(20180605)
昨年から続いていた「忖度」に関する例の問題、結局何だったのでしょうね。

昨日から、財務省の調査結果がテレビやネットで報道されていますが、その内容を見ると、腹が立つというより何とも言えない空疎な気分になります。最も優秀な人達が集まる官庁で、こんなことがまかり通ってしまうという事実もありますが、これだけ公然と嘘をついて、公文書を破棄・改竄して、国会で1年以上も無駄な議論を続ける原因を作っても、法的には無罪放免、何とも釈然としません。まさか、検察庁にまで「忖度」が働いているとは思えませんが、もし現行の法律では問えないのであれば、必要に応じて改正しなければ「公文書は改竄してもいい」が繰り返されてしまいます。

よくよく考えると、結局本当に問題となった点は、はっきりせず幕引きとなるんでしょうか。改竄・破棄の原因となる、国会答弁の理由を作った大きな問題、どうしてこれほどの値引きが行われたのか。本来明らかにすべきはこの点ではなかったのでは思いますが。

政治家の責任も重いですよね。私がここでいう責任というのは、忖度の原因を作ったことよりも、1年間以上の議論の末に何ら問題を明らかにできなかったこと。与党だけでなく、それ以上に野党の「退陣だ、辞任だ」の繰り返しでは、お決まりの儀式にしか見えません。

これで一件落着となってしまうのでしょうが、一体なんだったのか、何もわからずに終わってしまいそうです。ただ一つ明らかなこと、膨大な時間と経費が費やされたことは確かです。


2018年06月05日 07:20
FP・社会保険労務士事務所  つくるみらい
ファイナンシャルプランナー一柳賢司

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