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多くのワンマン企業が直面する問題

無鄰菴(20180704)
最近見たある報道番組の特集で、今後多くの企業が廃業の危機に直面するかもしれないというものがありました。

その多くの企業に共通するもの、それは社長のワンマン企業で後継者がいない、あるいは誰も後継者になりたがらないことによるもの。日本の企業の98%は従業員100人未満の中小企業であり、サラリーパーソンの75%の人がそこで働いています。多くの人が勤める会社で起きうる問題とも言えます。

後継者がいない問題。現社長が起業し、発展してきた企業では多くのスキルや経験が社長に集中し、それを引き継ぐものが育っていないということが多くあります。また別の切り口から言えば、社長が自分の持つスキルを外に出さない、これには技術漏洩を防ぐためという面もありますが、一朝一夕に身につくものではないこういったスキルが社長のみにあるということは、多くの企業が抱える問題とも言えます。また、同族企業の場合であっても子供が引き継ぎたがらないということもあります。

誰も後継者になりたがらない、これには会社を引き継ぐ際の負担の大きさ。無借金経営ならともかく、多くの企業は少なからず借入金があり、社長はこの借金も引き継ぐことになります。金銭的なリスクだけでなく、取引先や他の社員との信頼・人間関係を引き継ぐことの難しさも躊躇する大きな要因。こちらも簡単に引き継げるものではありません。

私の知る企業か抱える問題、これも共通項かもしれません。それは、後継者に引き継いだ後、あるいは次世代への引継ぎ準備としての体制を整えたにもかかわらず社長あるいは前社長が過度に関わること。教育的な面で口を挟むのは最低限とすることです。常に報告を求めたり、意見をするようでは引き継いだ意味がありません。自分がここまでにした会社、気になることは理解できますが、引き継いだ以上任せることも必要です。何もこれは仕事だけのことではありませんが。


2018年07月04日 07:52
FP・社会保険労務士事務所  つくるみらい
ファイナンシャルプランナー一柳賢司

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