こんなことまで「代行サービス」があるとは
~出社なしで辞められる、「退職代行サービス」が話題に~
というもの。
読んでいくと、会社を辞めたいという人と会社の間に入って退職の意思を会社に伝え、また会社からの連絡もこの代行サービスを通して行われる。ただし、退職に関する交渉事は一切しないというもの。
商売としてこういった代行サービスを行うこと自体に意見はありません。が、なんでもこういった代行によって済まされてしまうこと自体には、ちょっと首を傾げたくなります。確かに退職するには時間がかかったり、調整事もあります。しかしそれは社会人として組織の中で責任ある仕事をしていたという裏返しとも言えること。そういったことを他人に丸投げして、自分の都合だけで一方的に退職するというのはどうでしょうか。
前職で多くの人の退職にかかわりました。中にはほぼ丸投げで退職した人もいましたが、どんなに問題があってもほとんどの人は、手続きに則って退職していきました。本人の置かれているポジションや職種にもよるため一概には言えませんが、退職までの一定の時間や手続きなど、社会人としての最低限のルールを守ることも必要です。
少し厳しい意見をすれば、代行サービスからの退職申し入れによって退職できるという人は、そももそ会社にとってもそれほどキーマンとは考えていない人なのかもしれません。ただ、一方で正当な手続きによっても辞めさせない企業があることも確かで、そういったやむを得ない、そうせざるを得ないケースのあることが、こういった代行サービスの必要性を容認しているんでしょうね。
退職代行では本来は主張すべき権利やするべき義務まではやってくれません。そのあたりが少し気になるこのサービス、もし顧問先で遭遇したらどうすべきか、考えておく必要があるのかもしれません。
2018年07月22日 10:56