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自分がどの年金制度に加入しているかを知っていますか

黒谷さん(20180810)
先日、京都府社会保険労務会の研修会に出席してきました。今回のテーマは年金、毎年のように行われる法律改正もあって、専門家であるはずの社労士でも知らないことが多い年金の世界。今回は主に「受給権」についての研修でした。

さて、この年金制度。私が実際に質問を受ける内容で意外に多いのが、サラリーパーソンの人から受けるこの質問。「自分は国民年金に加入しているの?」です。

この質問、ある意味やむを得ないことかと思います。というのは給与明細から控除されるのは「厚生年金保険料」であって、「国年年金保険料」ではないため。特に新入社員の人からすれば、学生から社会人になったことで国民年金から厚生年金にかわったと考える人も多いのです。

年金制度の「基礎のキソ」とも言える「国民年金」「厚生年金」それぞれの加入者について、多くの例外がありますが、簡単に説明すると
【国民年金】
➀日本国内に住所を有する20歳以上60歳未満の者➡第1号被保険者
②被用者年金の被保険者➡第2号被保険者
③被用者年金の被保険者の配偶者20歳以上60歳未満の者➡第3号被保険者
【厚生年金】
➀適用業種の事業所で常時5人以上の従業員を使用する事業所で使用されている者
②国、地方公共団体または法人の事業所で使用されている者
となります。

一般企業で働くサラリーパーソンの人は、厚生年金の②であると同時に国民年金の②にも該当することになるため、両方の年金に加入していることになります。となるともう一つの疑問、「保険料払ってないけど」。確かに、国民年金保険料という名目では直接保険料を払っていません。それは国民年金の第2号被保険者であるサラリーパーソンの国民年金保険料は厚生年金保険料の中に含まれているためです。厚生年金保険料は労使折半、実際の保険料は給与明細から惹かれている保険料の倍額。納付された保険料は年金特別会計という財布に入る際に、国民年金分と厚生年金分に按分されているという仕組みです。

もちろん、年金を受給する際にはサラリーパーソンの人は国民年金と厚生年金の両方からもらうことができます。毎月天引きされる保険料は高めですが、自営業者に比べると大きなメリットがあるといえます。

「サラリーパーソンは、国民年金と厚生年金の両方に加入している」というのが年金の基礎のキソです。


2018年08月10日 07:51
FP・社会保険労務士事務所  つくるみらい
ファイナンシャルプランナー一柳賢司

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