京の夏は祇園祭で始まり、送り火で終わる
今週はお盆休み、帰省や旅行に出かける人が多いかと思いますが、皆さんはいかがでしょうか。
京都では16日に五山の送り火が行われます。送り火といえば大文字送り火をイメージする人が多いのですが、実際には五山、東から反時計回りに「大文字」・「妙」「法」・「船形」・「左大文字」・「鳥居形」の5つの文字が20時から5分おきに順に点火されます。
五山それぞれがいつから始まったのかは諸説いろいろありはっきりしていませんが、大文字や船形は平安時代初期には始まったという説もあります。送り火はお盆に迎えた精霊を冥土に送るという意味では、あくまでも宗教行事、華やかさのある京都三大祭とは異なります。
この送り火は、それぞれが地元の保存会の人達によって準備され、点火されますが、鳥居形だけ他の四山と大きな違いがあります。それは点火の方法。大文字山、妙法、船形、左大文字はそれぞれ火床に松明をあらかじめ設置し点火するため、文字が「ぼ~っ」と浮かび上がるように見えます。これに対して鳥居形は、松明に火をつけた後に、人がそれぞれの火床に運びます。自宅からは鳥居形を見ることはできませんが、ふもとからは松明が動く様子を見ることができます。
今日の時点での天気予報は曇り時々雨、当日午前中には大文字登山の予定をしていますので、なんとかもって欲しいのですが。
2018年08月12日 11:58