今までにない取り組みが功を奏したようです
昨日夕方から今朝早朝にかけて台風20号が四国~近畿地方を抜けていきました。今回の台風接近にあたり、今までにないことがありました。
昨日は私も顧問先への定期訪問のため、朝から私鉄~JRと乗り継いで移動していたときのこと、車内だけでなく駅構内でも頻繁に行われたアナウンス。それは、台風接近にあたり15時以降に本数を減らして運行をし、また20時前後に終電を繰り上げる可能性があること。過去にも同様のアナウンスはありましたが、具体的に時間まで示されたことは記憶にありません。実際にこれが功を奏したのか、百貨店が営業時間を繰り上げたり、企業も早々に社員を帰宅させたりしたようです。夜のニュースの大阪駅構内からの中継では、ほとんど人がいない様子が映されていました。
その背景には、6月の地震が教訓になっているようです。あのときは電車がほぼ終日運休となったことで、出社した人が帰宅できず、あるいは通勤途中の人が途中で運転取りやめとなったことで動くことができないということが起きました。今回は早々にいつまで電車が動くのかをはっきり伝えることで、利用客や企業に早めの行動を促し、地震のときのような事態を避けることができたのでしょうね。
自然災害や事故で得た教訓を後に同様のことが起きた時に生かす、という意味で今回のJRや各私鉄の取り組みは評価できます。公共交通機関という役目は利便性も重要ですが、何かあったときの混乱も大きく、今回は事前にそれを回避できたとも言えます。途中で取りやめとなると利用客の不満は大きいですが、事前に言われていれば「仕方がないな」となります。この違いは大きいですよね。
同じようなこと、私たちの日常生活でもよくあること。過去の体験や失敗から得たことを生かす、これって何事にも大事なんだと改めて考えさせられました。