街頭無料相談会の相談員を担当しました
昨日の午後、京都府社会保険労務士会主催の、「年金・労務問題無料相談会」の相談員を務めてきました。
これは毎年今の時期に京都市内各所で実施されているもので、昨日の場所はゼスト御池の河原町広場にて中支部に所属する社労士が担当として開催されたものです。相談のテーマは、「年金制度・社会保険・雇用保険・労災保険・退職・解雇・賃金問題・セクハラ・パワハラ・その他の労働問題とおおよそ社労士の守備範囲については何でもご相談にのります」ということでした。が、実際に私が対応した5件はすべてが年金に関することでした。障害年金に関することが2件、遺族年金に関することが3件。
老齢年金はいったん受給が始まると、その金額が変わることはほとんどありません。多くの人は原則65歳になれば支給が始まり、給与を得ていた人が退職したり、受給開始後に扶養家族に異動があったりした場合を除き、ほぼ定額です。一方、障害年金は受給要件や手続きが非常に複雑です。遺族年金はそもそも自分が亡くなったとき、誰がいくらくらいもらえるのかをはっきり知らない人がほとんど。昨日の相談が障害、遺族年金に偏ったのはそういった面もあるのかもしれません。
何より相談員としては、会話の中でいろいろと事情を伺って、相談の主旨を理解して分かりやsくお応えするという点でいい経験になりました。街角相談の場合、ご本人が相談内容についてこちらが欲しい情報を何かの形で持参されるということはまずあり得ません。例えば年金相談であれば、年金定期便であったり、受給中の人であれば年金額の通知書など。よって、お話ししながらこういった情報を得る、あるいはざっくりと概算を想定する必要があります。こういった情報をどうやってお話ししていただくか、昨日はこの点で苦労しましたが、とても勉強になりました。
会社員時代に、生命保険についてのプロの説明方法を体感したくて、大阪市内の地下街でよくある街角の相談ルールに飛び込んだことがあります。さすがに他の支部の先生が担当される相談会に行くことはできませんが、もっとうまく対応できるようなトレーニング、どうすればいいんでしょうね。この仕事をしていると「人とうまく話して、分かり易い説明をする」というのは永遠のテーマです。