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建物を地震から守る3つの方法

石塀小路の入り口(20181020)

ここ数日間、免震機器大手メーカーとその子会社による免震・制振オイルダンパーの検査データ改ざんが大きな問題となって報じられています。今回の改ざんは、備えるべき性能を有していることを前提に災害時には復旧の拠点となるべき公共施設などに多く使われているという点では深刻な問題です。ここで原因についてあれこれお話しするつもりはありませんが、そもそも「免震」って聞いたことはあるけど、どういうものなのという疑問ありませんか。

 

建物を地震の揺れから守る方法として、大きく3つの方法があります。それは「耐震」「免震」「制震」と呼ばれるもので、簡単に説明すると次のようになります。

【耐震】

建物の主要構造部分(基礎や梁など)に補強材等を使って建築物の地震の揺れに対する耐力を強くすることで、耐震性を向上させる構造のこと。基礎と柱を金具で止めたり、筋交いを増やしたりする方法です。

【免震】

積層ゴム等を用いた免震装置を建物の基礎部分と上部構造の間に設置して、地面から建物に伝わる地震の力(揺れ)をある程度遮断するようにした方法です。今回、メーカーのデータ改ざんが行われたのはこの免震装置の一部である油圧ダンパーと言われる装置です。

【制震】

減衰機器と呼ばれる装置を建築物の骨組みの中に設置して、地震の揺れの力を吸収することで揺れを小さくし、耐震安全性を図る方法です。

 

これらの経緯として以前は、建築物を頑丈に造ることで地震力に対抗するという耐震構造が一般的でした。その後、建築物の基礎と建築物の上部構造との間に積層ゴム等を用いた免震装置を設置し、地震のカをある程度遮断するようにした免震構造や、建築物の骨組み内に取り付けた減衰機器(ダンパー)により、地震よる揺れを小さくし、耐震安全性や居住性の向上を図る制震構造を採用した建物が増えてきています。

 

免震や制震構造は、公共施設だけでなく一般の住宅やマンションにも最近は多く取り入れられるようになりました。本来あるべき性能という面で100か0かという極端な問題ではないのでしょうが、大丈夫と思っていた建物が必ずしもそうではないと言われればいい気分はしません。でもどうして同じことが毎度毎度繰り返されるでしょうね。

 

 

2018年10月20日 14:30
FP・社会保険労務士事務所  つくるみらい
ファイナンシャルプランナー一柳賢司

ファイナンシャルプランナー
社会保険労務士
マンション管理士
一柳 賢司

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