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ふるさと納税の目的って何でしょうか

天寿案にて(20181103)

最近、ニュースや新聞報道で何かとふるさと納税に関するものを見かけますが、このことについて少し意見を。

 

ふるさと納税といえば、やはり最初に思いつくのがその市町村から送られる返礼品。どの市町村がどんな返礼品がもらえるかを検索できるサイトもあったり、あるいは送られた返礼品についていろいろと書き綴られたブログがあったりもします。誰しも納税(正確に言えば寄付金ですが)をすることで、その一部が返礼品として帰ってきて、また税金の負担が減るならば、少しでもいいものをもらいたいというのは分かります。でも、この制度の主旨はこういったことが目的だったんでしょうか。

 

少し適切な表現ではないかもしれませんが、自分と全くゆかりのない市町村へ返礼品の良し悪しで納税をする、市町村も少しでも多く集めるために地元とはまったく関連のない商品(米、肉、カニ)や換金性の高い商品を返礼品として送る。全体としてとらえれば税収は減り、コストは増える、ではその穴埋めは誰がしているのでしょうか。

 

こういった状況になることを想定していなかった国にもその責任があるのかもしれませんが、であれば早く制度を改めるべきかと思います。廃止までする必要はありませんが、例えば納税先を今まで住んだことのある市町村、あるいは災害等で被害を受けた市町村に限定する、返礼品は廃止し、寄付金控除のみにするといった具合です。

 

総務省が今年の7月に公表した資料の最終ページにこんな資料があります。

<返礼割合3割超の返礼品及び地場産品以外の返礼品をいずれも送付している市区町村で、平成30年8月までに見直す意向がなく、平成29年度受入額が10億円以上の市区町村>

国にも、名指しされている市町村にもそれぞれ意見はあるのでしょうが、こういった資料を発表するのであれば、やはり根本的に制度を見直すべきかなぁというのが、個人的な意見です。みなさんはどう思いますか。

 

 

2018年11月03日 18:07
FP・社会保険労務士事務所  つくるみらい
ファイナンシャルプランナー一柳賢司

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一柳 賢司

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