社会保険労務士試験の合格発表がありました
昨日9日、今年8月に行われた社会保険労務士試験の合格発表が厚生労働省のホームページでプレスリリースされました。
今年の試験は社会保険労務士制度が始まって50回目の試験、受験者数38,427人に対して合格者は2,413人、合格率にして6.3%と今年も狭き門となりました。合格率がここ25年で10%を超えたのは1回のみ、ここ10年の平均で6.5%と難しい試験になっています。私が合格したのは第26回の試験、受験者数22,693人対して合格者は1,532人、合格率にして6.8%、この頃から合格率1ケタ台というのが定着しているようです。まずは今年の合格者のみなさん、おめでとうございます。
今にして思えば、私は合格発表を仕事の昼休みに大阪労働局での掲示を見に行きました。当時は今のようにネットで確認できる訳ではなく、官報を買うか試験会場となった地域の労働局での発表を見に行くという手段でした。試験後の自己採点で大丈夫だろうとはわかっていても、その年の合格基準がどうなるかはわかりません。不安な3ヶ月間を過ごした後の合格に、非常に嬉しかった記憶があります。
あれからもう26年、今こうして社会保険労務士としての仕事ができていることはとても有り難いことですが、今の時代、士業が胡坐をかいていられる仕事でないことも確かです。単に事務手続きや届出代行だけでは今は良くても、これから先は尻すぼみ、先行する他の同業者とは何か違う分野を切り開いていかなければ生きていけません。開業3年目となる来年度、ようやく見えてきた業務をしっかり育てていければ先が見えてくるのではと考えています。
今年合格された人も、早ければ来年夏ごろには新たに社労士会に入ってこられます。あっという間に追い越されることのないように、しっかり走っていきたいものです。