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「高さ制限」が見直されるかもしれません

栄摂院の紅葉(20181118)

全国で最も厳しいといわれる京都市の景観保全に関する条例。その中でも有名な「高さ制限」が見直されるかもしれません。

 

京都市内全域では、東寺の五重塔の高さ(60m)を超える建物を建てることはできません。いくつかこの高さを超える建物があるにはあるのですが、これらは条例のできる以前、或いは特例として建てられたものです。おそらく間違いはないと思いますが、私の知るところでは京都タワー、京都駅ビル、ホテルオークラ、京セラ本社ビルと日本電産本社ビルの5つ。もちろん京都市内にタワーマンションは存在しません。この規制があるからこそ、送り火や五重塔が見え、寺社仏閣や町のたたずまいが維持されています。

 

ところが、昨今の京都ブームによる観光客の増加で京都市内でホテルの建設ラッシュが続いています。市内でちょっとまとまった空き地があり、建築予定の看板を見るとホテルか民泊施設といっても過言ではありません。そのあおりを受けているのがマンション建設業者や住戸販売業者で、マンションや戸建て用の土地が手に入らず、市内で新たに住居を取得することがここ数年難しくなっているといいます。新築のみならず、今や中古マンションでも買えないという話も聞きます。そこで起きているのが若い世代の人達の市外への流出、これが高さ制限見直しの一因となっています。

 

市内でも特定の地域に限っての緩和とのことで、景観への配慮はがすぐにどうなるというものではなさそうです。が、これでオフィスや住居を建築し易くし、流出を防ぐのというのはどの程度の効果があるのでしょうね。最近いろいろと話題になる外国人観光客の増加が市民生活を圧迫しているということからすれば、むしろ宿泊施設の増加を抑制する、あるいは郊外での建設を認めるようにした方がよいのではと思います。

 

外国人観光客の増加➡若年層世代の流出防止➡高さ制限を見直しという連鎖が本当によいのかと考えてしまいます。

 

 

2018年11月18日 10:29
FP・社会保険労務士事務所  つくるみらい
ファイナンシャルプランナー一柳賢司

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社会保険労務士
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一柳 賢司

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