2020年のLINEはどうなるか
夜のニュース、二人の社長の握手シーンを見てその組み合わせに、ここまできたのかと驚きました。
その組み合わせとは、LINEとみずほファイナンシャルグループ。今後LINEは銀行業の免許を取得し、預金の預け入れや代金引き落とし・送金といったサービスの提供を始めていくとのこと。みずほファイナンシャルグループは業務提携をして、LINEに業務ノウハウを提供するとともに自社商品の提供の機会を得る、といったストーリーのようです。
確かにLINEの顧客数、いまの時点では利用者数といった方がいいのでしょうか。銀行にとってはどう対峙するかによって脅威でもあり、魅力もであるんでしょうね。みずほファイナンシャルグループはこれを魅力に変えようとする取り組みが今回の業務提携、多少のスキルを渡してもこれによって利を得ることで生き残りをかける、今の銀行業界がいかに厳しいか、今回のニュースはその一部を垣間見たような気がします。3大メガバングでは最近IT化を進める一方で、大幅な人員削減を進めています。単純な事務作業はIT化し、人はより高度なサービスの提供を行う、さらにネット企業との連携まで、かつての銀行がここまできたのかとも感じます。
一方でふと思う疑問もあります。私もLINEは利用していますが、登録している情報は最小限。今後LINEは膨大な個人情報を融資に活用することも考えているようですが、少なくとも今よりは詳細な個人情報が必要になるのではないかと思います。正式に銀行業に参入となると、今の単なるSNSの一つとしてのアプリではなく、より利用者の情報を収集することを目的としたアプリにかわるかもしれません。使い方によってはちょっと怖いような気もします。
まさかLINE上での会話から「この人はお金を必要としている」とAIが判断したら、融資やみずほファイナンシャルグループの金融商品のCMが送られてきたりする、なんてこともあるかもしれませんね。