インバウンドが去ったときどうなるんでしょうか
19日(水曜日)の朝刊1面に掲載された記事です。
「訪日客、初の3000万人超え」
国策として観光立国を目指すことを目的として観光庁が設立されたのが2008年、アベノミクスの経済政策の一つ「円安」の効果もあったのでしょうか。2013年に1000万人を超えてから、わずか6年で3倍というのは驚きです。東京オリンピックが開かれる2020年には4000万人を目指しているとのことですが、これだけ大きなイベントがあれば「達成」は難しいことではないかもしれません。
京都でもここ数年、驚くほど外国人観光客が増えたことを実感していましたが、3倍ともなっていれば当然ですね。観光庁のプレスによれば、外国人観光客が日本で使うお金は平均15万円、総額で4兆円を超えることになります。少なからずこの恩恵に預かっている業界があり、そこで働いている人がいるわけで、インバウンドの効果は無視できません。京都に住んでいれば、回り回ればすべての人が何らかの恩恵を受けているとも言えます。
でも少しに気なるのが、「山高ければ谷深し」ではないですが、この反動はいつかくるのではないでしょうか。そのきっかけは円高、日中関係の悪化、オリンピック終了による達成感による反動などいろいろ考えられます。安倍首相があと3年、政権交代でアベノミクスが転換することもそのきっかけになるかもしれません。
奇しくも、今の京都の実態を表している記事がネットに掲載されていました。決してもろ手を挙げて喜んでいられる状況ではなくなりつつある、まんざらあり得ない話ではない記事です。
☞京都で観光客排斥運動が起こる恐れアリ…!インバウンドの深き闇
それにしても冒頭の19日の朝刊の写真、国土交通大臣が関西国際空港で、「3000万人目」の人と握手をしながら収まっている写真を見てふとつぶやいた疑問です。「なんで超多忙の国交大臣がこんなピンポイントで関西国際空港にいるの?」。決まっていたんですよね、この人だって。