たった22秒の差を埋めるために
年始の大学スポーツ、波乱が続きました。
一つ目はラグビーの帝京大学、二つ目は箱根駅伝の青山学院大学。それぞれ10連覇と5連覇がかかっていましたが、結果は皆さんの知る通りです。それにしてもプロスポーツならいざ知らず、毎年入学・卒業で選手が入れ替わる学生スポーツで、達成できなかったとはいえ、あと一歩のところまで結果を残したことだけでも十分ではと思ってしまいます。
記録が続けば続くほどプレッシャーは大きくなり、「結果がよくて当たり前」という下馬評になります。同じ選手が続けている訳ではないのですが、我々には想像できないくらいの伝統という重圧の中で、一所懸命に走っている様子には何とも言えない感動を覚えます。19歳から22歳前後の学生がおそらく多くのことを犠牲にしながら、その集大成として出た結果に〇✖は付けられませんよね。
それにしても箱根駅伝の結果は、いかに全員が均等に力を発揮することが重要かというものでした。往路も復路も優勝できなかった東海大学が総合で優勝し、一方で復路で優勝し区間賞を4人も出した青山学院大学が総合2位、やはり駅伝は総合力なんですね。日本が得意とする「団体戦」の基本であり、もっとも難しいところ。素人の評価ですが、ここをクリアしたのが東海大学だったんでしょうね。
でも、217kmを走った結果の1位と2位のタイム差は3分41秒。一人あたりでは僅か22秒、この差を埋めるためにまたこれから1年間厳しい練習が始まる、本当に頭が下がります。