colour-pencils-1515046

HOMEブログページ ≫ 消費税について意外に知らないこと ≫

消費税について意外に知らないこと

真如堂(20190107)

所費税が導入されたのが平成元年、そして新しい元号元年となる今年の10月、消費税は10%に引き上げられる予定になっています。

 

つい最近、菅官房長官が所費税の引き上げを来年度の予算成立前後に判断する云々との発言がありました。昨年の秋には「引き上げは確定」的な発言が政府からあっただけに、何かのための伏線を張っているいるのかと疑ってしまいますが、さて、最終どうなるんでしょうね。既に2回延期されているだけに、また延期となれば「再々延期」となるわけですが、ここまですると「もう一回ゼロから考えてみては?」とも言いたくなります。以前にもお話ししましたが、今回の引上げには様々な特例や軽減措置が付いているため、そもそもどんな仕組みになっているのか、今一つ分かり難くなっています。

 

導入されてから30年となる消費税、当初の3%から5%、8%と引き上げられてきました。おおよそ消費税は1%で2兆円、8%であれば16兆円が税収となって地方や国に入ってきます。ところで税金にもいろいろありますが、消費税による税収は何番目くらいだと思いますか。財務省が発表しているデータでは平成27年度が最新ですが、所得税についで2番目、法人税よりもはるかに多くなっています。所得税も消費税を併せると約36兆円、法人税の3倍にもなるのです。もし10月に10%となれば、所得税を上回り、消費税が最大の税収となるかもしれません。

「税収に関する資料」に関する財務省のホームページはこちら

 

個人的な意見として、消費税をなくせとは言いませんが、これだけ個人所得が伸びず、格差が広がり、企業がたんまりと内部留保を持っている状況で、消費税のみが上がっていくというのはどうなんでしょうか。導入当初は「広く薄く」と言っていましたが、本体価格の10%が税金としてプラスされるとなると、もはや「薄く」とは言えないように思います。国の仕事の一つは「富の再分配」ですが、もう少し分配する山の高さを考えて欲しいものです。所得税や法人税を見直して、その分消費税を思い切って下げる方が、よっぽど大きな景気対策になって、お金も循環するのではと思います。

 

奇しくも、消費税が導入されてからデフレが始まり、世の中に色々なひずみが溜まり続けているように感じます。ここで一つ、思い切ったことをしないと変わらないんでしょうね。少なくとも私は、消費税が下がれば一つや二つ衝動買いをするのですが。

 

 

2019年01月07日 19:47
FP・社会保険労務士事務所  つくるみらい
ファイナンシャルプランナー一柳賢司

ファイナンシャルプランナー
社会保険労務士
マンション管理士
一柳 賢司

TEL:050-3580-0300

受付時間

月曜~金曜 10:00~18:00
土曜 10:00~12:00

定休日:土曜午後・日曜・祝日

お問い合わせはこちらから≫

モバイルサイト

FP・社会保険労務士事務所 つくるみらいスマホサイトQRコード

FP・社会保険労務士事務所 つくるみらいモバイルサイトへはこちらのQRコードからどうぞ!