年末にある物が足りなくて困りませんでしたか?
年が明けてはや10日、正月気分もすっかり抜けて世の中は動き出しています。
ところで年末、お年玉の準備をされた方は大勢いるかと思いますが、ちょっと困ったことはありませんでしたか。それは5000円札の新券がなかなか手に入らなかったということ。金融機関によっては両替時に一人当たりの枚数に制限をかけるところもあるとのことですが、皆さんの周りではいかがでしたか。
お年玉、小学生以上ともなると3,000円ではちょっと少ない、でも10,000円ではちょっと多い、となると5,000円というのが妥当なところ。1,000円札5枚というのは重ねておるとポチ袋が膨らんでしまう、使い古した5,000円札ではお年賀に縁起悪い、という理由からどうしても新券の5,000円札が必要となります。でもどうして手に入り難いのでしょうね。
その理由、財務省のホームページで知ることができます。以下は平成30年度の紙幣製造に関する資料です。
5,000円札はもともと発行枚数が少ないことがその要因のようです。では、なぜ少ないか。日常生活の中で5,000札を使うとき、2枚以上使うことはほとんどありません。例えば10,000円札を使ったときのお釣りは、1,000円札は複数枚となることがあっても5,000円札は1枚しか使いません。何かを買うときも同じ、10,000円札や1,000円札を複数枚使うことはあっても5,000円札は大抵1枚、要は使う頻度が少ないために発行枚数も少ないということではないでしょうか。また、紙幣はある程度使い古された後に、順次回収して新しい紙幣に入れ替えることが前提になっています。年末にまだ使えるものを回収して新券にするということはそれこそ税金のムダ遣い、お年玉のためだけに新券を供給するということはできないのでしょう。
せめて、来年のお年玉に向けてはある程度事前に準備を始めるのが一番いいのかもしれませんね。