消えゆく京都の冬の風物詩
今日は地元ネタ、1月10日の京都新聞の記事から。
京都市内を流れる鴨川、雲が畑あたりを水源とする賀茂川と大原あたりを水源とする高野川が「鴨川デルタ」と呼ばれる出町柳の三角州で合流し、鴨川となって南へ流れています。この賀茂川、高瀬川、そして鴨川には冬になるとユリカモメが飛来し、群れをなしてあちらこちらで休憩したり、餌を啄ばんだりしています。時折、パンの切れ端などの餌をばらまいている人の周りには知らず知らずのうちに集まり、何十羽も飛びながら器用にエサをキャッチしている様子を見かけます。京都・鴨川の冬の風物詩といっても過言ではありません。
このユリカモメ、飛来数が減少しているというのは数年前から新聞の地方版などにも掲載されていました。確かに私が京都に来た30数年前と比べると、その数が減っているのは間違いありません。群れの数が減り、そもそもその群れ自体が小さくなっているというのは特にこの数年実感していました。そして京都新聞の記事では今年は最も少なくなっているということです。今年の飛来数は20年前に比べて1割以下、高野川では見られなくなっているというのはなんとも寂しいことです。その原因ははっきりしませんが、鴨川の環境に問題があるのではなく、そもそもの個体数が減少していることが大きな要因として考えられるそうです。
昔は100~200羽単位の群れがそれこそあちらこちらにいましたが、今は数十羽程度。それでも冬の鴨川で見かけるとなんとなく気持ちが和みます。いつまでも見られるといいのですが。