文化や伝統は受け入れるものであるはず
1週間ほど前、知り合いの方からあるニュースがSNSで伝わってきました。その内容はにわかには信じがたいものでした。
そのニュースのタイトルは「二条城の砂利道舗装へ、訪日客歩きやすく…」
すでにネット上でもいろいろな意見が上がっています。当初の記事の主旨では、訪日外国人から「玉砂利の道は歩きにくい」との意見が多く、またベビーカーを使う家族連れや車いす利用者もいるため、歩きやすくするために舗装をするということです。でも二条城といえば世界遺産であり、また玉砂利の歩道は二条城だけでなく、日本中の寺社仏閣さまざまなところで見られる日本の文化・伝統の一部です。それを訪日観光客の意見で壊してしまうことに一体何の意味があるのか理解に苦しみます。後者の車椅子やベビーカーの人に対する配慮にしても、舗装ではなくもっと知恵を出すべきで、利便性のために伝統を壊すことは本末転倒ではないでしょうか。そんなことのために税金を使うのは呆れるほど愚かなことです。
そもそも最近、日本の観光地は外国人からみるとテーマパークのように思われているのではないでしょうか。あまりに迎合主義に偏ることでこういった発想がでてくるのです。観光はその文化や伝統や自然を尊重するものであって、壊すものであってはならないはずです。こんなことが続けばもうそこにはこの国の文化はなくなってしまいます。そこもかしこも舗装するんでしょうかね。
京都市民として本当に残念なニュースです。今一度考えなおしてもらいたいものです。