クロス選? 本当に必要なのでしょうか
来月の統一地方選、大阪府知事と大阪市市長が近々に辞職し現知事が市長選に、現市長が知事選に立候補するそうです。この方式をもじってマスコミ等では「クロス選」と読んでいます。それぞれが大阪維新の会が母体の政治家であり、大阪都構想の信を問うというのが辞職の最大の理由とのこと。再度同じ知事選・市長選に自らが立候補し当選した場合、公職選挙法の規定で現在の任期満了である今年秋には改めて選挙となるため、公費のムダを省くために「クロス選」とするとのことです。税金の無駄遣いをなくすという言い分はもっともですが、それでもなぜかしっくりきません。
そもそももし大阪都構想に再度挑戦するとしたら、最終的には府議会や市議会で賛成の議決が必要になりますが、今の議会では賛成を得られそうにもありません。そのため知事や市長が信を問うて再度当選したからといってすぐに何かが変わるということにはなりません。国会は内閣総理大臣が解散することができますが、地方議会では首長に対する不信任が可決されない限り、首長が議会を解散することはできません。府議会は来月の統一地方選で選挙がありますが、市議会は今年の秋とまだしばらく先。議会を変えようにも変えられない、何ともならない状況に一石を投じたいとの思いもあるのでしょうか。
既に一度有権者の意思が表示されたことを再度問うならば、もっと有権者に以前との違いを示し説明する必要があるのでは。もっとも今の、これからの大阪府・大阪市は2025年に向けてするべきことが山積していると思うのですが、どうでしょうか。
2019年03月06日 07:29