そもそも年金っていつから加入するの
この国の公的年金制度は2種類、国民年金(基礎年金)と厚生年金があります。厚生年金の加入者は同時に国民年金の加入者でもあるので、まず国民年金の方から考えると分かり易いかと思います。国民年金の加入者は3種類に分かれ、そのどれかに必ず該当します。そして加入する時期も違いがあります。
被保険者の種別 | 条件 | どんな人 |
---|---|---|
第1号被保険者 | 日本国内に住所を有する20歳以上60歳未満の人で第2号被保険者又は第3号被保険者ではないこと | 自営業者・フリーター・学生・無職の人など |
第2号被保険者 | 被用者年金各法の被保険者、組合員又は加入者で70歳未満の人 | 会社員、公務員、一定条件を満たすパートタイマーなど |
第3号被保険者 | 20歳以上60歳未満で第2号被保険者の被扶養配偶者の人 | 専業主婦(主夫)、パートタイマーなど |
上記のとおり、第2号被保険者(会社員や公務員)を除いては20歳になったとき、厳密に言えば20歳の誕生日の前日が属する月から国民年金に加入し、保険料を支払うことになります。もっとも保険料の支払い義務があるのは第1号被保険者のみです。学生であっても、あるいは結婚しても20歳になるまでは原則として国民年金に加入することはありません。一方で第2号被保険者は上限は70歳ですが下限は特に定めがありません。よって高校卒業後にすぐに就職した場合、その時点で国民年金に加入することになります。また、60歳に達した時に、年金の受給資格を有していない場合には、任意加入被保険者として60歳以降も加入することができます。
次に厚生年金ですが、国民年金の第2号被保険者の条件にあるように、上限の制限はありますが下限にはありません。そのため法的には中学卒業で就職した場合であれば15歳からでも加入し、給与から保険料が天引きされます。同時に国民年金にも加入することになりますが、国民年金の保険料は厚生年金の保険料に含まれているため、個別に支払う必要はありません。厚生年金は上限である70歳まで加入すると、最長で55年間加入することも可能となります。
大雑把に言えば、「国民年金は20歳、厚生年金は会社に入社したときに加入する」と覚えておいてください。
2019年03月15日 10:32