100人に1.6人がいなくなった
それによれば、日本の総人口は前年比で約26万人減で8年連続の減少となっています。調査の対象には3カ月以上日本に滞在している外国人を含んでいるため、日本人だけに限定すると43万人の減少となります。まざに日本人の減少の幅を外国人の増加が相殺しているような結果です。さらに自然増減(出生数-死亡数)は12年連続でマイナスと、少産多死社会が現実となっています。
一口に43万人の減少といってもピンときませんが、ちょっと調べてみると東京都の町田市の人口とほぼ同じ。町田市の人口は最新のデータでは全国で43位、これだけの市に匹敵する人口が1年で減少したというのは驚きです。そしてもっと時間軸を広げてみると、よく日本の人口のピークは1億2,800万人といわれますが、この数字には外国人を含んでおり日本人に限定すると人口が最も多かったのは、総務省の統計では2004年の1億2,620万人。そして昨年10月が1億2,420万人でその差は200万人、これは岐阜県の人口とほぼ同じ、ピーク時の人口と比較して100人あたりで1.6人減少したことになります。
日本人全体が高齢化してるため、さらに少産多死が進むことで人口の減少幅はいずれ年間100万人台になるとも言われています。もしかすると私の世代以上の人は、ある意味で「自分が生きている時代には関係ないから」とあまり関心がないかもしれませんが、この先20年、30年後にとんでもないツケを回すことになりかねない問題なんですよね。
さて令和時代の終わり、この国はどんな社会になっているんでしょうね。
2019年04月13日 17:52