わからないことを人に聞くこと
おそらくパッと思いつくのはスマホやパソコンで「ググる」でしょうか。今やわからないことや調べものをしたいときは、ちょっとスマホで検索というのが当たり前のようになっています。もちろん、自分で調べるということは何も悪いことではありません。自分で調べた方が時間を費やした分だけ記憶に残るという人もいます。でもほんのちょっとしたことや、もし誰かに聞けばあっという間に解決することを、20分、30分といった貴重な時間を使って調べることはどうなんでしょうか。それでわかればまだしも、結局見つからなかったり、調べた結果が違っていたとなれば意味がありません。
また一方では「人に聞く」ということに抵抗のある人もいます。確かに社会人になった頃、私も先輩社員に「むやみやたらに人に聞くな。人に聞くということはその人の時間を奪うことになる。まず自分で調べて、それでもわからなかったら人に聞け」とよく言われたものです。でもこの先輩社員の言葉、後半の部分は敢えて意識しなくてもいいのではと最近は思います。前半の部分、「人に聞くということはその人の時間を奪うことになる」という点で相手に一定の配慮をして、人に聞いて解決するのであれば、最も確実で時間の有効利用にもなります。また、その人との間でコミュニケーションを図ることにもつながります。「わからないことは知っている人に聞く」が一番ですよね。最近の企業でよく聞かれる「社員間のコミュニケーション不足」は、その原因は「先輩社員や上司に教えてもらう」という機会が減っていることにもその一因があるように思えますが、どう思いますか。
私は仕事柄、顧問先のオーナーさまからいろいろな質問を受けます。また「何かあればいつでも連絡ください」とも日頃からお伝えしています。聞いて頂くことで知識を提供できる機会が生まれ、オーナー様は聞くことで余計な時間やコストを使わずに済みます。また、私自身も初めてする手続きや、知らないことがあったとき、最近は迷わず同業あるいは他の士業の先生に聞いたり、行政に直接確認したりしています。そこで思うのは、時間の節約や確実な回答を得ることができるだけでなく、ちょっとした+αのことも教えていただけることが多いこと。これは結構大きいです。
「わからないことは聞く」で良いんじゃないでしょうか。
2019年05月14日 19:35