労働基準法って何?
労働基準法はその第1条に以下のように定められています。
「この法律で定める労働条件の基準は最低のものであるから、労働関係の当事者は、この基準を理由として労働条件を低下させてはならないことはもとより、その向上を図るように努めなければならない」
労働基準法は、労働時間や賃金など、労働者が人として生活をするための労働条件の最低基準を定めるものであり、そこに関わる者は、その条件を低下させてはならないだけでなく、その向上に努めなければならないということです。簡単に言えば、労働基準法を下回る労働条件は認められないが、これを超える基準を定める場合にはその制限はないということになります。例えば労働基準法では労働時間の原則は1日8時間・1週間40時間と定められています。これを1日10時間・1週間50時間とすることはできませんが、1日7時間・1週間35時間と定めることはなんら問題はありません。
そして案外忘れられがちなこと、それはこの法律は、正社員だけでなく、有期契約社員や、パートやアルバイトといった短時間労働者や季節労働者であっても、労働者すべてに適用されるということです。もちろん、労働者の国籍も問われません。また、労働基準法は何も使用者や管理職だけが知っておけばいいというものではありません。労働者もぜひ知っておいた方がいい点がたくさんあります。以下は東京労働局にホームページにアップされている資料で、労働基準法のポイントがわかりやすく解説されています、さっと目を通すだけでも、いままで知らなかったことが一つや二つ見つかるはず、是非ご一読を。
☞パンフレット「労働基準法のあらまし」~ 東京労働局のホームページはこちら
2019年06月17日 18:07