働きやすい会社とはどんな会社ですか
回答はそれぞれ、みなさんの思うところや価値観によって異なると思います。私の顧問先さまでも、社員さんや従業員さんによっていろいろ意見を持っておられます。オーナーさまからも「いい会社、働きやすい会社ってどうあればいいと思いますか」と聞かれることがあります。そんなときに私が答えるのは次の3つです。
①人事評価が適正であること
誰しも自分の仕事ぶりや成果に対して、どういった評価がなされるかはモチベーションの大きな根源です。単に給与や賞与という結果も大事ですが、どういう評価基準に対して、どのように評価され、また何を求められているのかといったフィードバックがされることも大切です。評価が公正公平(フェア)に行われることが重要であることは言うまでもありません。
②上下や、現場と経営陣の間でのコミュニケーションが取れていること
上下とは同じ職場での上司・部下の間で、現場と経営陣とは、現場で働く社員の意見や声が経営陣に伝わり経営に反映されたり、逆に会社の経営目標や今後の計画が現場で働く社員にまで浸透するような仕組みがあることです。意見や要望を言ってもそれが無視されたり、あるいは経営陣が作った目標が単に絵に描いた餅、理想だけを掲げていては意味がありません。
③社員に何を求めるかが示され、それに対するフォローがあること
「会社の目標や方向を示すから、あとは自分で考えて行動しろ」という考え方では社員は動きません(動けません)。会社の目標や目指す方向はこうだから、あなたはこういう方向を目指して頑張ってください。そのために必要な支援としてはこういうものを準備しています」と伝え、その成果に対して評価をするという仕組みが求められます。
また、ここ最近ではセクハラやパワハラに対する社内の相談窓口を設けることも必要ではないかと思います。創業者であるオーナー社長がぐいぐい引っ張って会社を大きくしてきた過程では、これら➀~③はそれほど意識しなくてもよかったかもしれません。ところが、ある一定規模より大きくなれないことがあるとすれば、その原因は往々にしてこれらができていないことによる人材離れによるところが大きいのです。皆さんの会社ではいかがですか。
2019年06月18日 13:09