デジタルからアナログに戻れる対策を
一言でパソコンが使えなくなったといっても2通りの状況が考えられます。1つ目は単に特定のパソコン自体のトラブルで使えなくなった場合。ハードの障害であったり、そのパソコンにインストールされているソフトが利用できなくなるといった状況。この場合は、他のパソコンを利用したり、ソフトウエアを再度インストールするなどといった方法でトラブルを回避することが可能です。被害も限定されますので、それほど大騒ぎというものではありません。
ところが、会社によっては社内システムでネットワーク化され、そのシステムが社内業務に欠かせないものとなっているものがあります。銀行のオンラインシステムや、病院の電子カルテや会計システム、在庫管理や販売管理など企業によって様々ですが、こういった社内システムによって皆さんも仕事をしていませんか。さてそのシステムが突然使えなくなった場合にどうするか、これが2つ目の状況ですが、考えたことがありますか。
システムの規模や障害の程度によって取るべき対策はいろいろですが、BCP(事業継続計画)の中で、システム障害時の対応策を定めるところもありますが、そこまで大袈裟でなくとも、やはり何らかの対策を決めておく必要はあります。システム化された仕事も、もとは人がしていた仕事です。その頃にしていた仕事の方法や手順に戻れるように準備しておくことも一つの方法です。例えば医療機関では、電子カルテが使えなくなった場合には、以前使っていた紙カルテが利用できるように、用紙を備えているところがあります。直近のデータが確認できないと何もできないという場合には、システムは使えなくとも、バックアップデータだけは参照ができるようにしておくことも一つの対策です。
いざという時、デジタルからアナログに戻れる対策も立てておきませんか。
2019年06月26日 07:08