京都市の観光は「場所から時期の拡散」
今、京都市内には外国人観光客がどっと押し寄せ、宿泊施設や公共交通機関などがそもそも想定している許容量を超える「オーバーツーリズム」の状況になっているのは、マスコミなどでもしばしば取り上げられています。実際にここに住んで生活をしている一市民の目から見ると、外国人観光客を見かけない日はなく、今こうしてブログを書いているときも、前の通りをキャリーバッグを引いた外国人観光客の集団がゴロゴロ音を立てながら歩いていきます。清水寺や嵐山界隈は確かに外国人で溢れています。
とは言え、京都と言えども観光のピークは桜の3月と紅葉の11月を中心としたその前後1ケ月程度、それ以外の時期は比較的観光はしやすいのが現状です。実際、修学旅行生はちょうど今、5~7月と9月~10月に多くなります。宿が取りやすいということが大きな理由かと思いますが、観光しやすいというのもあるのではないでしょうか。
であればそんな時期にもっと観光客を呼び込もうとする動きに旅行会社が拍車をかけている、との記事が先日の朝日新聞夕刊に掲載されていました。以前に観光地を分散させて混雑を緩和するという取り組みがありましたが、今回は空いている時期にも呼び込もうとする試み、観光地としては喜ばしいことなんでしょうが、年中観光客が溢れる状況が続くというのは、ちょっと複雑な心境というのが正直な感想です。少しは静かな時期があって欲しいのですがどうでしょう?
個人的にお気に入りのいくつかの場所、いつまでも静かであって欲しいものです。
2019年07月14日 14:34