サラリーマンは恵まれています
何が恵まれているか、もちろん人それぞれいろいろな考え方や感じ方がありますが、私がここで言う「恵まれていること」とは、その仕事柄、皆さんが加入している社会保険に関することです。
今更言うまでもないことですが、会社にお勤めの皆さんが加入している社会保険は給与明細をみればわかります。厚生年金保険、健康保険、雇用保険と40歳以上の方は介護保険の4つです。そしてもう一つ、被保険者という概念ではなく適用労働者といいますが、労災保険があります。このうち、厚生年金保険と健康保険は結構な金額の保険料が、毎月の給与から控除されていて、「なんでこんなに高いの」とぼやいたこともあるのではないでしょうか。
でも皆さん、会社勤めの方の社会保険料は労使折半といい、「労」である皆さんと、「使」である会社が半分づつ折半して負担していることを知っていますか? つまり皆さんが払っている分と同額の保険料を会社も払っているということです。細かく言えば、雇用保険料は事業主だけが負担する部分と、労災保険は全額事業主負担であることから、会社の方がより多く負担していることになります。自営業者は全額自己負担であることと比べれば、会社勤めのサラリーマンは半額負担と恵まれているのです。もし、全額負担だったらと考えると怖くなりませんか?
さらに言えば、自営業者は国民年金(基礎年金)だけに加入していますが、サラリーマンは国民年金+厚生年金保険のいわゆる2階建ての年金制度に加入しています。いざという時のサポートが手厚くなっている点では、給付の面でも恵まれているのです。雇用保険や労働保険はそもそも私のような自営業者本人は加入することができません。この点はサラリーマンがちょっと羨ましかったりもします。
サラリーマンは自営業者に比べて、「自由がない」「組織の中で働くという厳しさがある」などと言った面もありますが、こういった恵まれている面もありことをお忘れなく。
2019年07月16日 13:55