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採用面接での担当者の言葉はその後を左右する

四季彩の丘(20190730)
先日、ある顧問先さまへの定期訪問時に、来年度の採用についての会話から、面接の際の質問の内容についていろいろと意見を求められました。

私もサラリーマン時代に採用面接に関わったことがあり、今思えばもしかしたらNGワードを発していたかもしれません。とは言え、当時これだけは聞かないようにと意識していたことがあります。それは、
「当社が第一希望か?」
「他にどんな会社を受けているか?」
「内定を出したら入社してくれるか?」

どの質問も、学生からすれば「はい」としか言えませんし、希望する他社のことは言いたくないものです。この質問をすると、学生の側からすれば会社が小さく、懐が浅く、自信が無いように見えてしまいます。遡れば、私が就職活動をしていた頃に、このような質問を受けた企業に対して考えたことと同じ、それが採用する側に立った時に裏返しになっただけのことです。採用する側としてはどうしても聞きたいことではありますが、これは聞いてはいけない、発してはいけない質問です。いい人材ほど確実に採用したいということで、ついつい聞いてしまいたいのは分かりますが、これはおススメしません。

では、どういう質問や言葉を掛けていたかですが、
「自分の進路を決める大事な就職活動、最後まで納得行くまで続けてください」
「当社と他社をとことん比較して、良いところ悪いところを納得してから当社の内定を承諾してください」
「第一希望があるなら、そこもちゃんと受けてみてください」

といったことを必ず言っていました。特に採用したい人、来て欲しい人には納得いくまで就職活動をした結果で入社してきてほしいという思いがありましたので、必ず言っていたものです。今にして思えば、面接から採用に至るまでに時間と手間はかかりますが、内定辞退者や入社後間もない時期での退職者の減少など、間違いなく効果はあったように思います。

面接は企業が学生を選別する場であると同時に、企業が学生からも選別される場でもあります。一つの質問が相手の気持ちを動かすもの、採用担当者の発する言葉は意外に大きいのです。
 
2019年07月30日 17:59
FP・社会保険労務士事務所  つくるみらい
ファイナンシャルプランナー一柳賢司

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