不便になるのではなく、昔に戻るだけ
今朝の新聞やネットのニュース、郵便法の改正によって土曜日の配達と投函してからの配達日数の見直しについて、総務省がその方針を固めたとのこと。その理由としては人手不足と収支の改善があるとのことですが、さらに深掘りすれば人手不足は働き方改革によって労働時間に制約ができ、それを補う人員を確保できないということなんでしょうね。
最近はこれに似たような動きが増えています。例えばNHKの朝の連ドラが現在の週6回放送から5回放送に変更になる、コンビニの24時間営業の見直しなど、どれも根底にあるのは同じです。今後働き方改革が進んでいくと、いろいろなところで今に比べれば「不便」といえる状況に変わっていくかもしれません。
労働基準法では労働時間は1日8時間・1週間で40時間と定めらています。もちろん、労使協定を結ぶことによって、これを超える労働は認められていますが、働き方改革では、その超える時間の制約が厳しくなりました。また有給取得の義務化も始まっています。人を集めることも難しくなっている中で、今いる人員で働き方改革を進めながらとなると、どこかで今のサービスレベルを維持するのは難しくなるのは必然のように思います。
裏を返せば、今当たり前のように感じてるサービスは、いろいろな無理の上に成り立っている「過剰な」サービスなのかもしれません。少しくらいそのレベルが下がっても、それは昔のレベルに戻るだけ、それに併せて生活するように変えていけばいいだけのことではないでしょうか。
昔はそれが当たりまえだったんです。
2019年08月07日 08:32