池上彰さんの番組から
「少子高齢化」、何度となく耳にする言葉です。番組の中では日本の65歳以上の人口が28%を超えていること、合計特殊出生率が1.44と、人口を維持するために必要な2.07を大きく下回っていることが取り上げられていました。
その中で私が最も関心を持ったこと、それは「お金」に関すること。つまり、国家予算の配分です。番組の中では「13:1」という数字でパネラーに対して問いかけていましたが、高齢者と子どもに国が投資する予算の比率が、「13:1」とのことです。具体的な金額では、78挑円と6兆円、この偏り、どう思いますか?
以前にこのブログでも取り上げました。
「しがらみにとらわれないことです」(2017.5.6)
人口比率に比べて、明らかに偏っています。戦後から高度経済成長期に必死に働いて、今の経済大国の基礎を作った方々に相応の「お返し」をすることは必要とは思います。ただ、これからの時代を作る世代に対する「投資」も同様に必要です。せめて、人口比率にあった予算配分にはすべきです。
番組でも取り上げていましたが、少子化対策が功を奏しつつあることで知られるフランス、子供が3人いると所得税が半額になるという制度を採用しています。日本でも、例えば・・
・子供が3人いる家庭では、そのうち一人は国立大学に進学する場合には無償にする、私立大学でも国立大学の授業料相当分を無償で補助する。
・子供の医療費を18歳まで全額無償にする
・幼稚園、保育園は全員入園できるよう整備、無償にする
・育児休業期間の延長や職場復帰制度の法制化
など、予算配分を少し変えればできることは沢山あります。
もしこの予算配分の理由が、近々にも実施されるという選挙対策のために今まで続いてきたとしたら、少子化の大きな原因は政治ということになります。
果たして、どうなんでしょうか。
※写真は、志賀越道添いの「Hair&Palor SEED」にて(京都市左京区)
2017年09月24日 08:49