新入社員の方へ総務が伝えるべき大事なコトがあります
新たに社員が入社したときに避けて通れないこと、それは各種社会保険や労働保険の加入手続き、原則として厚生年金と健康保険、雇用保険の資格取得の手続きが必要になります。もし、扶養家族がいれば、併せて被扶養者に関する異動届なども必要です。と、まぁここまではどんな企業でも対応しなければならない、義務のようなものです。
ここでもう一つ、新入社員に対して、総務担当者が是非行ってほしいことがあります。それは、新しく加入した社会保険や労働保険についての説明です。まずは今後、毎月の給与から天引きされる保険料のこと。どういった基準で計算されているのか、同額を会社が負担しているということも是非伝えておくべきです。また、給与明細にはない労働保険、「労災保険」のことも重要です。
そして伝えてほしもっとも大事なこと、それは社会保険や労働保険のほとんどは、黙っていてはもらえないということ。つまり「申請主義」が原則であるということはポイントです。例えばもっとも私たちに身近な健康保険の「療養の給付」も、医療機関の窓口で「保険証を提出する」ことで利用できるのです。失業保険も、ハローワークに行って、失業の認定を受けなければもらえません。総務の人は、自分だけでなく、社員が必要な時に必要な給付を受けることができるように、教えてあげるということも大事な仕事の一つです。
ちなみに、私はこの4月に顧問契約先の新入社員の方へ、社内研修の一環として給与明細についてのセミナーを何社かで実施することになっています。これは、私が新入社員のときに、総務部の担当者から受けた研修がその根底にあります。当時受けたご恩を今は専門家として次の世代の方にお伝えできる、なんとも有り難いことです。
※写真は下鴨神社・桜門(京都市左京区)
2018年03月06日 08:22