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ブログ(日々雑感)

JISQ15001の改定によって影響を受けること

永観堂(20180725)
プライバシーマークの認定を受けている企業は、JIPDECのホームページによれば全国で16000社余り。そのすべての企業に今後2年以内に大きな影響を及ぼす「あること」をご存知でしょうか。

その「あること」とは、審査基準が変更されること。現在、プライバシーマークを新規取得あるいは更新する際の審査基準は、JISQ15001:2006といわれる日本工業規格の一つで、個人情報保護マネジメントシステムの2006年版をベースに作られたものです。この審査基準を満たしているかどうかが、新規取得または更新の条件となっています。

今回このJISQ15001:2006が一部改訂され、JISQ15001:2017となりました。JISQ1501が変われば、当然審査基準も変わります。そしてこの新しい審査基準による新規取得あるいは更新審査が行われるのが今年の8月1日から。JIPEDECのホームページによれば、審査申請時に提出する書面についても変更が行われたとのこと、8月1日以降に審査を受ける場合には注意が必要です。

もっとも実際にはそんな簡単なことではありません。新しい審査基準は大抵旧基準に比べて、要求が細かくあるいは厳しくなっています。これに対して自社の取り組みがその条件を満たしているかを精査しなければなりません。以前JISQ15001:1999から2006に改定されたときも結構大きなインパクトがありました。今回の改定も新旧を比較してみると、影響が大きいものがいくつも含まれています。

プライバシーマークの更新に関する審査は2年毎に受けなければなりません。よって今後2年以内にはすべての企業がこの15001:2017に準拠した審査を受けることになります。変更点の洗い出しなど早めの対策が必要です。よもやJISQが変更なったことを知らなかったでは済まされません。

各企業の担当者の人、まず新たな申請基準を取得して変更点を確認することから始めてはどうでしょうか。


2018年07月25日 10:11

5095万件の問題を覚えていますか

サロマ湖(20180724)
「5095万件」というキーワード、今から10年ほど前に時の政権が倒れるほどの大きな問題となった数字ですが、記憶にありますか。

この数字は、「消えた年金」「宙に浮いた年金」として日本の年金制度の根幹を揺るがせた誰のものかわからない年金記録の件数です。平成18年時点で当時の被保険者と年金受給権者全体で3億件ほどあった記録に対するこの数字、「いったいどうなっているんだ」で片付けられない件数でしたね。

この問題、そもそもなぜ起きたのか、という根本的な問題を少し思い出してみると
➀基礎年金番号制度が導入される前までは、国民年金・厚生年金・共済年金でそれぞれ被保険者番号が管理されていた。
②厚生年金でも被保険者が転職すると新たな被保険者番号が付与されることがあった
③結婚しても年金記録が旧姓のまま残されたものがあった
④年金記録が紙台帳からシステム化に移行する際に、生年月日や氏名などの入力ミスが起きた
➀と②によって複数の被保険者番号を持つ人は、基礎年金番号の導入によって統合されていきましたが、それでも統合できないもの、③と④はその多くが誰のものかわからないまま残っていました。それが5095万件、その後あの手この手で調査が行われたり、社会保険庁が解体され日本年金機構となったことは皆さんも記憶にあるかと思います。

さてこの調査、実はいまも粛々と進められています。その進捗状況は日本年金機構のホームページにて「年金記録問題への取り組み状況について」として毎月更新されています。最新の今年6月時点の統合件数は約1,953万件、以前に死亡者の記録として結びつかないものが約1,250万件あると報告されているので、合わせると3,200万件は解決済。いまなお1,800万件が引き続き解明作業中ということになります。

毎年誕生月に届く年金定期便、節目である35歳・45歳・59歳のときにはこれまでの年金加入記録が記載されています。もしかすると正しく記録されていないかもしれません。漏れや誤りがある場合には調査依頼を出して調べてもらいましょう。

日本年金機構「年金記録問題への取組状況について」はこちら


2018年07月24日 07:51

京都三大祭にも猛暑の影響が

黒谷さんの三門から(20180723)
つい最近のブログにも書きましたが今回の猛暑はただものではないようです。

京都では昨日まで9日連続の猛暑日、今日もすでに30度近くなっています。今週も猛暑日が続く予報を受けて祇園祭の一連の行事の一つである、「花傘巡行」の中止が決まりました。

花傘巡行は山鉾巡行の後、例年24日に行われる行事で、八坂神社を出発して京都市内を1000人近い行列が歩きます。この花傘巡行には子供やお年寄り、着物を着た女性が多く参加するということもあり、猛暑下での健康上の配慮から中止を決めたとのことです。

毎日昼過ぎには、京都市から「屋外での運動は原則禁止」の防災情報がスマホに届く今の状況には、京都三大祭とはいえやむを得ない決定です。実際、17日に行われた前祭の山鉾巡行では、参加した多くの人が熱中症で救急搬送されており、明日の後祭の山鉾巡行も「命がけ」と言っても言い過ぎではないほどです。

昨年の秋、京都三大祭の一つである時代祭りが台風のために中止になりました。10月下旬に行われる時代祭りが、台風によって中止になったのは初めてでしたが、今回の花傘巡行が暑さで中止になるのも初めてのこと。ともに気象現象の影響というのは、「たまたま、偶然だよ」と言えればいいのですが。

そういえば、三大祭ではありませんが、8月16日に行われる大文字送り火、一昨年は大雨で全く見れないということがありました。ここまで続くと「偶然」では済まされないような気がしませんか。


2018年07月23日 06:52

こんなことまで「代行サービス」があるとは

三千院(20180722)
最近のネットのニュースで読んだ記事にこんなものがあります。
~出社なしで辞められる、「退職代行サービス」が話題に~
というもの。

読んでいくと、会社を辞めたいという人と会社の間に入って退職の意思を会社に伝え、また会社からの連絡もこの代行サービスを通して行われる。ただし、退職に関する交渉事は一切しないというもの。

商売としてこういった代行サービスを行うこと自体に意見はありません。が、なんでもこういった代行によって済まされてしまうこと自体には、ちょっと首を傾げたくなります。確かに退職するには時間がかかったり、調整事もあります。しかしそれは社会人として組織の中で責任ある仕事をしていたという裏返しとも言えること。そういったことを他人に丸投げして、自分の都合だけで一方的に退職するというのはどうでしょうか。

前職で多くの人の退職にかかわりました。中にはほぼ丸投げで退職した人もいましたが、どんなに問題があってもほとんどの人は、手続きに則って退職していきました。本人の置かれているポジションや職種にもよるため一概には言えませんが、退職までの一定の時間や手続きなど、社会人としての最低限のルールを守ることも必要です。

少し厳しい意見をすれば、代行サービスからの退職申し入れによって退職できるという人は、そももそ会社にとってもそれほどキーマンとは考えていない人なのかもしれません。ただ、一方で正当な手続きによっても辞めさせない企業があることも確かで、そういったやむを得ない、そうせざるを得ないケースのあることが、こういった代行サービスの必要性を容認しているんでしょうね。

退職代行では本来は主張すべき権利やするべき義務まではやってくれません。そのあたりが少し気になるこのサービス、もし顧問先で遭遇したらどうすべきか、考えておく必要があるのかもしれません。


2018年07月22日 10:56

1年で2.3%の増加

三千院(20180722)
今日は久しぶりにマイナンバーに関する話題です。

最近マイナンバーについてあまり聞かなくなったような気がするのは私だけでしょうか。仕事柄、役所に提出する書面にマイナンバーを記載する欄が増えているという実感はありますが、残念ながらそれ以外ではあまり見聞きすることはありません。

ところで最初は無料で交付されるマイナンバーカードの普及、そもそもどの程度進んでいるのでしょうか。総務省のマイナンバーに関するサイトで数字が公表されています。
公表されている最新の情報では平成30年3月時点で10.7%、1年前に比べて2.3%、数にして約300万枚の増加です。さてこれをどう評価しますか。

制度が始まって2年、実際にカードを持っている人は10人に1人というのはやはりまだまだ普及していないというのが現実でしょうね。一番大きな要因は、取得することによるメリットがあまり広まっていない、まだ実感できるほどのメリットがないということでしょう。役所に行って住民票をとることなんて早々ある訳でもなく、身分証明書としては多くの人は免許証で十分、なかなかマイナンバーカードが取って代わるには難しいといえます。以前にもブログで書きましたが、日常生活で利便性のある機能を持たないと今のままでは普及しないのではないかと思います。

とは言え、マイナンバー制度自体の大きな利点、それは効率化とムダの削減。もっとも効果が大きいのは社会保障制度と税制度の透明性が高まること。国民のお金に関する情報が丸見えになるという指摘もありますが、それによって少なくともムダはなくなります。公共サービスにもっとも必要な、給付と負担の公平・公正が担保されるのであれば、マイナンバーという仕組み自体の有効性はあるのではないかと思います。

マイナンバーカードの話に戻りますが、カードを持つことで「便利になった」という実体験、これがあれば一気に普及は広がるんでしょうけどね。やはり日本人が好きな「ポイントカード」としての一元化ができれば広がるように思うのですが、どうでしょうか。


2018年07月21日 12:08

就業規則の届出に必要なもの

みそそぎ川(20180720)
昨日、顧問先の就業規則を所轄の労働基準監督署に提出してきました。

こちらは従業員数が10人未満の企業であり、法的には就業規則の作成・届出義務はありませんが、オーナーさんのご希望もあり、今回諸規定を作成しました。作成したのは、就業規則、給与規定、育児休業、介護休業規定の4つ。また同時に「1ヶ月単位の変形労働時間制」を導入したため、その労使協定書も併せて作成・提出となりました。

ちなみに就業規則を届け出るとき、添付しなければならないものが2つあります。一つは就業規則届。もし、就業規則の改定の場合には就業規則変更届。「就業規則を作成した、もしくは変更したので届け出ます」という主旨の書面で、事業主の記名・押印の上で添付します。書式は各都道府県の労働局のホームページからサンプルをダウンロードできます。都道府県によっては、事業の内容や労働者数等の記入が必要な場合もありますが、それほど難しいものではありません。

二つ目は意見書。これは、就業規則の作成および変更について労働者代表の意見を聞いたことを明らかにする書面です。何か意見があれば、例えば「この就業規則の内容には反対です」などと記載し、労働者代表が記名・押印します。この意見書は意見を聞いたことを明らかにするもので、その内容は問われません。よって先のように反対意見が記載されていたとしても、労働基準監督署では受理してもらえます。もっとも就業規則自体が法律が定める体裁を満たしていない場合は別ですが。

今回の顧問先のように、従業員が10人未満の場合であっても就業規則を作成することを私はおススメしています。就業規則がない=会社のルールがないということは、例えば懲戒処分ができなかったり、突発的な休職や退職時の対応ができないなどデメリットが大きいためです。

就業規則自体は決して難しものではありません。もし、まだ作成していないのであれば一度検討されてみてはいかがでしょうか。労使双方のためにも。


2018年07月20日 14:04

熱中症の増加はは0.8度の温度差だけなのでしょうか

ひまわり(20180719)
連日暑い日が続いています。京都市内では昨日まで5日連続で最高気温が38度を超え、今日の予報も39度。昼間に少し外を歩くだけで、汗が噴き出してきます。

昨今は暑さと併せ、熱中症で救急搬送された人の数もよく報道されます。そこでふと感じた疑問、私たちが子供の頃は熱中症という言葉はなく、日射病と言いました。が、これほどまでニュースになった記憶はありません。人間の暑さに対する耐性が落ちたのか、それともやはり夏が暑くなったのか。

そこで調べてみました。私が子どもの頃から今までの7月~9月の京都市の平均気温。
※気象庁の過去の統計資料より引用
7月 8月 9月 7月 8月 9月
1976 25.6 26.4 21.2 2001 28.8 28.2 23.5
1977 27.4 27.0 24.2 2002 28.6 28.2 24.1
1978 28.5 28.9 23.8 2003 24.3 27.6 25.0
1979 25.8 27.8 23.7 2004 28.9 27.7 25.3
1980 24.9 25.6 22.2 2005 26.8 28.2 25.3
1981 27.4 26.7 22.0 2006 26.3 29.2 23.6
1982 24.2 26.4 22.1 2007 25.3 29.1 26.1
1983 25.7 28.5 23.8 2008 28.5 28.0 24.0
1984 27.0 28.8 23.2 2009 26.6 27.4 23.5
1985 27.0 29.2 24.3 2010 27.6 30.1 25.9
1986 25.6 28.0 24.0 2011 27.9 28.7 24.7
1987 27.0 28.1 23.6 2012 27.5 29.0 25.6
1988 25.4 27.4 24.0 2013 28.0 29.2 24.3
1989 25.7 27.0 23.8 2014 27.6 27.5 23.3
1990 27.6 29.0 24.7 2015 27.2 28.3 22.9
1991 27.0 27.4 24.8 2016 27.8 29.0 25.3
1992 26.6 27.8 23.6 2017 28.4 28.7 23.7
1993 24.7 25.7 22.1 2018 28.8
1994 29.4 29.8 25.1 - - - -
1995 26.9 29.9 23.0 - - - -
1996 27.5 27.6 22.4 - - - -
1997 26.5 28.0 23.8 - - - -
1998 27.4 28.9 25.0 - - - -
1999 26.4 28.3 26.4 - - - -
2000 28.3 28.9 24.6 - - - -
平均 26.6 27.8 23.6 平均 27.4 28.4 24.4


どこで区切るかという問題はありますが、2000年以前と以降では平均で0.6~0.8度高くなっています。特にここ数年の7月は確実に暑くなっていることがわかります。

とは言え、平均気温差では0.8度。僅かというのは乱暴かもしれませんが、やはり人間の基礎体力というか、適応能力も落ちているのではとも思います。生まれた頃から衛生的で、快適な環境で育ったことで、アレルギーや暑さに対して少なからず弱くなっているのではと。あくまでも自論ですが。

今日の顧問先へのご訪問、最寄駅からは無理せずタクシ―利用と考えている私も、暑さへの耐性が落ちているんですね。人のことは言えません。


2018年07月19日 07:48

健康増進型保険が大手保険会社から発売されます

三千院(20180718)
健康増進型保険をご存知でしょうか。民間の生命保険会社が販売している保険商品の一つで、加入後の日々の運動や食生活の実績に応じてその後の保険料が増減したり、その他の特典が得られるというもの。この健康増進型保険がいよいよ大手保険会社から発売されます。

昨日17日、住友生命が健康増進型保険「Vitality」を今月24日から発売することをプレスリリースしました。プレスによれば「Vitality」とは、南アフリカの金融サービス会社ディスカバリーが開発した健康増進プログラムで、既に世界17か国で導入されているもの。住友生命は日本での独占契約を締結し、日本での導入に向けた共同開発を進め、今回発売に至ったとのこと。

従来の保険が、加入時の健康状態によって保険料が決まっていたのに対し、この健康増進型保険では、加入後に保険料が増減します。その条件は健康増進についての取り組みの評価。「保険加入後に保険金支払いのリスクが減るように努力してくれれば、その分保険料を割り引いていきますよ」ということです。もちろん、そういった日々の取り組みで病気になるリスクが減れば、その効果は保険会社だけのメリットではありません。医療機関に行く機会が減ることになれば、医療費の抑制にもつながる訳で、国民全体のメリットになる可能性もあります。

そもそも、加入後の被保険者の健康状態などによって保険料を増減させることができるようになったのは、スマートフォンなどの普及によって個人の情報がタイムリーに集められることによるもの。裏を返せば、日々の健康状態や活動記録といった機微な情報が保険会社に集約されるということです。生命保険会社ではマイナンバーも管理されているだけに、集められた健康状態などの情報と、マインナンバーが紐づかないような厳正な管理が求められます。

ところでこの住友生命から発売される「Vitality」、加入するとVitality利用料として毎月864円、保険料とは別に費用が必要になります。様々な特典を得たり、保険料の割引を受けるには、いままでとは違う手間も必要になります。手数料以上のメリットがあるかどうかは、それぞれの判断が求められそうです。

※写真は三千院境内にて(京都市左京区)

2018年07月18日 10:38

災害時の対応ができる専門組織は作れないものでしょうか

六角堂(20180717)
この2ヶ月あまりの短い期間で、地震・水害と大きな自然災害が立て続けに起こりました。過去の災害の時も同様ですが、その後の被災地の報道を見て思うことがあります。

それはいつも繰り返される同じような光景、例えば支援物資の山積み、ボランティアの人々の善意の活用方法、避難所で続く長期の不自由な生活等々。災害の種類や規模、発生した地域や場所によって千差万別というのは分かりますが、もう少しその対応方法について、共通的なフレームといいますが、体制を普段から準備できないものかと考えてしまいます。

災害時に何よりも最優先されるのは、人命救助。ここは警察や消防、自衛隊といった専門の人々が対応されます。次に災害を受けた人達の支援、ここを専門的に行う組織はできないものなのでしょうか。いつどこで、どれくらいの、どんな災害が起きるかわからない有事に対して、何かモノを備えておくには無理があります。必要なのはそういったときに指揮命令や判断ができる組織・人といった人的資源。災害時に情報の取捨選択をして、必要なモノを判断し、適切に配分する。ノウハウを蓄積すれば決して不可能ではないように思います。

利益を求められない分、民間では難しいかもしれませんが、例えば保険会社とこういった災害対策専門企業がタイアップすることで可能となるかもしれません。市町村といった自治体は、被災地とイコールであることから人員を割くのも難しい。一方で民間企業であれば、外部から迅速に人を投入できるというメリットもありそうです。

必ずまた災害は起こります。何かいいアイデアはないものでしょうか。

※写真は六角堂にて(京都市中京区)

2018年07月17日 17:26

労働者が減少する中で企業はどうするのか

鴨川(20180716)
2008年をピークに人口減少が始まって10年、先日新聞の記事でこんな内容を目にしました。それは自治体が今の半分の要員で業務が回る方法を今後検討していくというもの。

人口が減少しても、一定の働き手がいればそれほど大きな問題にはなりません。それなりにモノが売れ、企業も人が確保できて、収益が上がる。それなりに日本の経済力が維持できます。でも今の人口減少で深刻な問題は、若者が減っていること。若者が減ればモノを買う人は減り、企業は働き手の維持が難しくなります。今の人手不足は今後さらに深刻になることは間違いありません。

そんな状況に対応しようというのが、冒頭の新聞記事の内容。自治体では今の業務を分析して、一人が複数の業務を担当したり、あるいは業務内容を改善したり、そのものを無くしたり等、今の半分の人員でも対応できるようにするというものです。これは民間企業でも同じことです。

民間企業では今までも業務のIT化、あるいは外注化(アウトソーシング化)等を進めてきました。が、今まではどちらかといえばコストの削減というのが大きなその目的。正規社員を減らし非正規を増やすといったことも同様でしたが、今後はその非正規で人を確保すること自体が難しくなるかもしれません。コストの削減ではなく、収益の維持のための人の確保が難しくなるのです。いかに効率よく仕事をこなし、生産性を上げるかということが大きな問題になるのでしょう。

労働力人口は2060年には、ピーク時の半分になるといわれています。単純計算ですが、生産性が2倍にならなければ今の経済を維持することができなくなるということです。今後ITやロボット技術が進むことは間違いないのでしょうが、果たしてどこまで人の仕事が置き換わり、世の中どんな時代になっているのでしょうね。

人手不足からは少しそれますが、IT技術の進歩によって、我々のような士業の仕事、特に書類の作成や申請の代行業務はおそらくなくなる、というよりなくなる前提で考えています。私が書類作成や手続き業務をメインにしていないのもそのため。では「何ができるか」を今から考えておかないと、決して他人ごとではないのですが。


2018年07月16日 11:09
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ファイナンシャルプランナー一柳賢司

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