台風の影響がこんなところに
時代祭とは、平安京遷都1100年を記念し、明治28年に桓武天皇を祭神として平安神宮が造営されたことをきっかけに、以来行われている祭りです。5月の葵祭、7月の祇園祭とあわせ、京都の3大祭りとも言われています。私も何度か見たことはありますが、平安時代から明治時代までの、風俗を模した行列が京都御所から平安神宮まで、練り歩きます。
また、鞍馬の火祭は日本三大奇祭の一つで、鞍馬の由岐神社で行われる祭りです。平安時代に御所(内裏)に祀られていた神様を、都の北方の守護神として鞍馬に遷すときの様子を模して、またその神様をたたえるために始まったのが由来です。私は学生の頃に一度だけ見に行ったことがありますが、大きな松明に火を付けて、「サイレイヤ、サイリョウ」の掛け声とともに、鞍馬の町内を練り歩く姿は荘厳な雰囲気があります。
ところが、この2つの祭り、今年は台風21号の影響を大きく受けることになりそうです。まず、時代祭は20日の時点で早々に中止が決定しました。仮に明日23日に延期しても天候の回復が見込めないということのようです。天候不順で延期はともかく、中止は記憶にありませんが、残念なことです。
もう一つ、鞍馬の火祭ですが、こちらは現時点では相当の風雨にならない限りは予定通り行うとのこと。ただし、現地への唯一の公共交通機関である叡山電車が、天候次第では運休となるかもしれません。となると、一般観光客は入れないということも想定されます。
10月の台風、選挙の投票率と同様、京都の秋の祭りに大きな影響を与えそうです。
※写真は北浜駅の釧網本線とオホーツク海(網走市)